前日の米国市場がプラス引けだったのに連られて、日経平均も少し高く始まったものの、寄り付き20分後に天井をつけたあとは右肩下がりで、引け間際に少し戻して7,924.24円(前日比-79.86円, -1.00%)で終了。相変わらずの弱さを見せ付けた日本市場でした。
ちょうど5日線で今日の高値となり、実にチャートに素直な値動きをしています。こういう地合いだと、先物で細かくとっていった方がいいのかもしれません。オプションだとこのくらいの値動きでは、スリッページ分で値幅取りすらままならないですし。
さて再び5日線と25日線との幅が広がってきました。為替も円高なままですし、下方向への圧力が徐々に高まっている雰囲気です。ただ年金の買いが止まない限りは一方的に下落することもないはずですので、それを見越して市場は動いていくと思われます。
ニュースピックアップ
情報BOX:米GMの再建計画概要 – REUTERS
・破綻回避には12月末までに40億ドルの融資が必要、2009年3月末までに120億ドルが必要。2011年にも返済を開始。
・既に法制化されたエネルギー省による環境対応車生産などに向けた融資36億ドルを申請中。燃費効率の高い自動車生産に向けた工場刷新に向け2次申請へ。
・退職者医療保険の信託基金に関連した全米自動車労組(UAW)への210億ドルの債務を含め、GMの債務総額は656億ドル。356億ドルの債務削減を目指し、社債保有者と直ちに交渉開始。政府からの融資を受けている間は配当停止。
・業界全体の米国内自動車販売が1250万―1300万台となっても収支均衡となるよう、コスト削減へ。
・米国市場で22%近くのシェア維持を前提。
・基本シナリオでは、09年1200万台、10年1350万台、11年1450万台、12年1500万台と想定。
・下降シナリオでは、09年1050万台、10年1150万台、11年1200万台、12年1280万台と想定。
・ハマーに加え、ポンティアック、サーブ、サターンの各ブランド売却・事業縮小を検討。現在販売の83%を占めるチェビー、キャディラック、ビュイック、GMCの4ブランドに絞り込み。
・08年現在6450あるディーラーを12年までに4700に絞り込み。
・2012年までに9工場閉鎖、北米での工場は現在の47から38に減少。
・08年に9万6000人の米国での雇用規模を12年までに6万5000―7万5000人に削減。
・製造コストを08年の81億ドルから12年には45億ドルに削減。「構造的」経常コストを08年の303億ドルから12年に232億ドルに削減。
・2012年までに時間あたり労働コストはトヨタに匹敵する水準に。
・内燃機関型自動車に代わる電気自動車などへの投資を継続。
ブランド数半減、ディーラー27%減、工場数19%減、従業員27%減です。これでトヨタと同じコスト水準になるかと言えば、恐らくならないでしょう。1兆円の下方修正したトヨタもさらなるコストダウンを目指すでしょうから(そのしわ寄せの多くは下請けに行くんでしょうけど)。米新車販売台数は06年で1650万台、07年で1600万台(08年はまだ推計見つからず)でしたから、1200万台はある程度厳しい見方をしているようです。シェア22%維持の前提が重要ですね。逆にシェアを取り戻せるようになれば立ち直りも早くなりますし。
米政権、金融安定化法の残りの公的資金投入の議会承認要請を検討中 – REUTERS
ポールソン米財務長官は、金融安定化法の残りの3500億ドル分の投入について議会の承認を求めることを検討しており、オバマ次期大統領の政権移行チームに打診した。下院の主要共和党議員らは反対の意を表明しており、残り3500億ドルの承認を議会に諮る前に、不良資産救済プログラム(TARP)についてより詳細な情報を提供するよう求めている。残り3500億ドルの公的資金は、大統領が書面で要請すれば投入が可能になる。これを阻止するには、議会は両院合同決議を可決する必要がある。
あれ、2500億ドルはフリー、1000億ドルは大統領の承認、3500億ドルは議会の承認が必要、でなかったでしたっけ? 最後の3500億ドルも大統領の要請でほぼOKにいつの間に変わっていたのだろう…… まあ、別口で8000億ドルも動かせるくらいですから、本当に「今更」ですね。1500億ドル(150兆円弱)って全く途方のない額です。インフレで実質目減りでもさせるしかないような。インフレ率5%なら金利だけ払っていれば、20年後には約1/3、10%ならなんと約1/8になりますしね。実際それほどのドルを刷っているでしょうし、ドル安転換する日も遠くない、のでしょうか。
FRB、国債購入で景気刺激策を支援も – REUTERS
オバマ次期米大統領と米議会が計画している景気刺激策のための国債の買い手に、FRBが浮上している。バーナンキ議長は「FRBは公開市場で相当規模の長期国債や機関債の購入が可能だ」と述べ、「この手法はこうした債券の利回りに影響を与え、総需要を刺激する可能性がある」と語った。通常時、こうした行為はインフレにつながる公算が大きい。しかし、FRBが相当規模の流動性を金融システムに供給したにもかかわらず、銀行が貸し出しに消極的な態度をとっている。
おっと禁じ手がでてきました。日本でも2003年の景気低迷時に行ったことがあります。そう考えるとそろそろ「株価」の底は近いかもしれません。
11月米ISM非製造業総合指数は2カ月連続で過去最低更新 – REUTERS
非製造業統計は、総合指数(MNI)が37.3と10月の44.4から一段と低下。分岐点となる50を引き続き割り込み、ロイターがまとめたエコノミスト71人の予想中央値42.0も下回った。すべての主要項目が過去最低水準となった。
先行き不安が加速しています。ISM非製造業総合指数はアンケートによって算出される値のため、下げ幅自体はあまり重要ではありませんが、下げたままの状態が続くと経済活動が凍り付いたままを表すため良くないですね。
英中銀が100bp追加利下げ、政策金利は1951年以来の低水準 – REUTERS
ECB、主要政策金利を75bp引き下げ2.50%に – REUTERS
ここまで利下げが続くと、株価的には反応薄になってきました。欧州市場は一時上げましたが、結局は下げて終わっていますし。これで利下げ終わりのはずもなく、円高はまだまだこれからです。
世界経済の変化なければ人民元の安定を維持=中国商務相 – REUTERS
中国の陳徳銘・商務相は今週の人民元の動きについて、ドルがかなり上昇しているために元が下落しているのであって、正常な動きとの認識を示した。世界経済に大きな変化がない限り、人民元の安定を維持する方針を示した。大きな変化がどのような事例かは明らかにしなかった。
人民元は管理された通貨ですから、明示・暗黙の差はあれ、当局が与り知らぬということはないでしょう。分かりきった嘘を恥ずかしげもなく言えるというのは、日本文化から見ると全く相容れない行動です。かつてここから「徳」という言葉が生まれた場所とは思えないのが、なんともフシギな感じです。あるいは「徳」とは無い物ねだりの産物だったのかも?
パナソニックによる三洋買収、ゴールドマンが売却拒否 – REUTERS
パナソニックは三井住友銀行や大和SMBC、ゴールドマン・サックスの主要株主に対して1株130円の買収価格を提示した。三井住友銀や大和SMBCは前向きに検討する方向だが、ゴールドマンは価格が低いとして売却を拒否するコメントを発表した。ゴールドマンは「今回の提案は受け入れられない。先買い権の行使も含めて今後の対応を検討する」とのコメントを公表した。ゴールドマンは、三井住友銀など他の株主が第三者に株式を売却する場合、優先的に買い受ける権利を持っている。
オーバーシュートした年初来安値110円を基準にしてるのでしょうか? せめて現在の市場価格よりは高く提示しましょうよ。GS提示の250円はないでしょうが、120円→130円では交渉の余地すら感じなさそうです。しかし「先買い権」とは始めて聞きました。市場価格より安かったら、行使すればいきなり大きな含み益がでますね。